今回は初心者向けに望遠鏡の使い方を解説します。
使う望遠鏡はビクセンの反射望遠鏡、R130Sfです。
R130Sfは有効径130㎜ 焦点距離650㎜で入門向けの反射望遠鏡となっています。

今回はこの望遠鏡を使って木星を見ていきましょう。
望遠鏡の組み立て
望遠鏡は経緯台と三脚と鏡筒で構成されています。三脚と経緯台は最初から一体となっているので組み立ては経緯台に鏡筒を装着するだけです。鏡筒を経緯台に固定するためのネジが2つあります。固定するときは大きいねじを締めてから小さいねじを締めてください。
また経緯台にピッタリと鏡筒を固定してください。
アイピース(接眼レンズ)を取り付けます。取り付ける際は倍率が小さいものから取り付けてください。倍率は接眼レンズに記されている数字で分かります。数字が大きいほど倍率が小さいです。
ファインダーの調整
ファインダーとは見たい天体に狙いをつけるための倍率の小さい望遠鏡です。スコープのように十字線があり、狙いをつけることができます。望遠鏡は倍率が小さくても30倍程度になるため、ファインダーがあるととても便利です。ファインダーに取り付けられている2つのネジを回すことで調整ができます。
調整手順
- ファインダーを望遠鏡に取り付ける。
- 見る対象を決める。分かりやすいものがいいです。オススメは月です。
- 望遠鏡を操作し対象を真ん中に調整する。
- この時点でファインダーをのぞくと対象は真ん中にない。ファインダーに取り付けられた2つのネジを回して対象が真ん中に来るように調整する。
反射望遠鏡を屋外に放置する
反射望遠鏡に限りますが、30分程度そのままにする必要があります。室内と屋外の温度の変化で空気の流れが生じてしまうからです。この空気の流れが安定するまで待つ必要があります。屈折望遠鏡の場合はすぐに観測をすることができます。
屈折望遠鏡と反射望遠鏡の違いはこちらの記事に書きました。
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木星を見よう
真夏の夜、南の空にひときわ明るく光っています。スマートフォンで撮影できるくらいなのですぐに見つけられると思います。等級はマイナス2.6等級です。

星座表というアプリです。このアプリはスマートフォンを動かすとそれに応じて天体も動きます。
このアプリを使うと見たい天体を簡単に見つけられます。またかなり天体がリアルなので見ているだけでも楽しいアプリです。
ダウンロードはこちらから
木星を見つけたらファインダーで狙いを合わせて、倍率が小さいものから見ていきます。
私の場合は32.5倍でガリレオ衛星が見れました。ガリレオ衛星とは木星の周りを回る4つの衛星です。木星に近いものからイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストとなっています。
ガリレオ衛星についてはこちらの記事に詳しく書きました。
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倍率は望遠鏡の焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割った値です。今回使用している望遠鏡R130Sfは焦点距離が650㎜で接眼レンズの焦点距離が20㎜を使用しているので
接眼レンズを変えて倍率を変えてみると木星の縞模様が見えると思います。私は103倍で見ました。目が慣れてくると低倍率でも縞模様が見れる思います。
望遠鏡を片付けるときの注意点
経緯台から鏡筒を取り外すときは取り付ける時とは逆の手順で取り外してください。大きいねじと小さいねじのうち先に小さいねじを緩めてください。大きいねじから緩めると鏡筒にかかる力がすべて小さいねじにかかるため、最悪鏡筒が取れなくなります。間違えて鏡筒が取り外せなくなった場合は大きいねじをもう一度締めてから小さいねじを緩めてください。
望遠鏡を最初に作った人はだれ?