将来はものづくりがしたい!
機械工学科で勉強する製図って何?
ものづくりをするためには製図の知識が必須です。製図なくしてものは作れません。
今回は機械工学科に入ったら必ず勉強する製図についてお話します。「ロボット、車を将来、作りたい!」や「機械工学科に入りたい」と思う方は必見です!
製図とは?
製図とはものの形状や寸法を表すために図面を書くことです。
手書きとCADというソフトを使ってパソコンで書く2パターンに分かれます。
今はほとんどの企業でCADが使われています。
私の場合は手書きとCADの両方を学びました。
また製図にはルールがあり、そのルールに基づいて書けば、例え言語が通じない外国人がその図面を見ても何を書いてあるのか分かります。
製図は世界共通の言語です。
また日本ではJIS規格というものがあり、ボルトやナットといった機械部品はJISに基づいているものを使います。
規格が決まっているので量産がしやすく、部品のコストが低いためです。
手書きによる製図はとにかく大変で、1㎜のずれを修正するのにも一苦労でした。
しかし手書きの製図を行うことでナットやボルトなど機械部品の細部の長さをJISで調べてることでJIS規格の見方が分かりました。
パソコンで行う製図では機械部品はJISの規格を選べば自動で図面に出てくるので、機械部品をよく理解している必要があります。
例えば下の図のようにボルトとナットを書いてみました。


このようにネジや外径、ボルトの頭部の形状などCADでは部品が自動で出てくるので、どこが何を表しているのか分かりにくいです。
手書きで実際に書くことで理解することが出来ると思います。
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製図の道具について
手書きの製図で使う道具についてお話します。
〇シャーペンは太線用と細線用で2つ使う
製図は線の太さで役割が違うので2つ使います。
〇消しゴム
ステッドラーの消しゴム
〇コンパス

ステッドラーのコンパス。コンパスはステッドラーのコンパスが使いやすいです。
〇字消し版
金属のテンプレートのような形をしていて特定の箇所だけ消したいときに使います。

〇赤の色鉛筆
形状が違う部分を表すときに使います。
〇ドラフティングテープ
製図版やドラフターに製図用紙をくっつける際に使うテープです。
〇中心器
コンパスの針の下に置いて針の固定と図面に穴が開かないようにするためものです。

コンパスの針の下にある円盤状のものです。
〇製図版あるいはドラフター

ドラフター
ドラフターとは角度、水平線、垂直線をかけるもので、MUTOHの商品です。対して製図版とは水平線のみ書けるものです。手書きの製図は水平線が書ければ十分です。水平線が書ければ定規をあてて垂直線も書けますし、角度戦も三角定規を水平線にあてれば30°、60°の線が書けます。
ドラフターは大学にあり、製図版は家で使ってました。手書きの製図は時間がかかり、授業内では絶対に終わらないのであるととても助かりました。
製図のコツ
〇間違わない努力をする
字消し版を使ってもだんだんと図面が黒く、汚くなってしまいます。
早く書かなければと思うほど無駄な線が出来てしまい、余計に時間がかかります。寸法を別の紙に書いてなるべく間違えないようにしていました。
間違えると消す時間と書く時間で倍に時間がかかります。
また細かいところから書くのではなくまずはものの外径から書くことで、後々書いているものが図面からはみ出すことがなくなります。
〇分からないところはすぐ先生に聞く
分からないところは先生にすぐに聞いた方が早く図面を書き終えることが出来ます。
大学では分からないところを友人同士で相談するのですが、先生に聞いた方が正確で速いです。
製図は提出日までに図面が完成していないと0点にないります。
製図は時間との戦いです。
実際、僕の周りにも図面が完成しなくて単位を落とした人が結構います。(約30人ぐらい、120人のうち)
たいてい機械工学科は製図が必修なので単位が取れないと悲惨な思いをします。
〇両隣の人と仲良くなる
製図の授業で両隣の人と仲良くなると早く図面が完成します。
グループに分かれて図面を書くのですが、グループによって寸法が若干異なります。
両隣であれば同じグループなので、寸法も同じでした。
なのでお互いに教え合うことが出来ます。例えば使うボルトなどの機械部品も同じなので役割を分担して寸法を調べることが出来ます。
〇コツコツやる
当たり前ですよね。しかし大学では僕自身含め、僕の周りの人はコツコツやるのではなく最後の方に一気にやるタイプの人でした。
テストや課題は気合で何とかできる場合もありますが、製図は何とかなりません。
急いでやっても間違うだけです。
僕は3年生で手書きの製図からは卒業しました。今はパソコンで図面を書いていて友人と毎日、目標を決めてコツコツ図面を書いてます。